あったかすぎる4月 4月8日’02

 信州の望月町に住むようになってン十年、今だかつて、4月の始めにして、長者原で桜が開花したことも、"暑い”などと言うようなこともなかったような気がする。たぶんなかった。
 「どうしちゃったんだろうねー、おかしいよねー」なんて言っているだけならいいけど・・。
 
 ここ数年夏に、よく熱帯地方などでいう"スコール”のように(実際に経験したことはないけれどたぶん・・)雨が降ることがままある。急にそれこそバケツをひっくり返したー以上にドーッと雨が降り出し、畑の土も流されてしまうようなー。夕立ーなんていうものじゃなくー。
 これって気候があったかくなってきているのと関係があるのかどうか、それこそ判らないけれど、よく言われる"地球温暖化”って、やっぱりその影響なのでしょうか?
 普通に暮らしているから、そういうことってどの程度進んで、どの程度深刻になっているのか理解しにくいのだけれど、どうなんでしょうね・・・。

 科学がこれほど発達している世界で、後戻りするとか、ここまでで止めるーなんていうことはできない事で、科学は進歩し続けるしかないのでしょうし、また私達も多分にその恩恵に浴していることも確か。でも確かなのは、自然は一度壊されてしまうと、元に戻すのには相当困難だということ。もしかすると戻らなくなってしまうのかもしれない。

 「共生」−という言葉をよく耳にすることがある。自然との共生、男と女の共生・・・何だかどれもむずかしいんだろうか・・?? でも"共生”・・がキーワードかもしれない。

 ところで話は全く変わって、K君は、川上村(レタスなどの高原野菜の一大産地)で、住み込み(といってもプレハブの一軒家で自炊だそう)のアルバイトをするということ。もうそろそろ行く頃かも。奥さんと子供は今までどうりの貸家で住みしばらくはなれての暮らしらしい。それでも彼なりに考えてー、男だものーね。有機農業をやりたいようなことを言ってたK君が、川上村で働くというのも、ちょっと複雑な思いもするけれど、2002年春の彼の決断である。


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