脱ダム賛成・・   7月5日’02

 多くの場合、事は多数決で決められる。
 「採決をとりますー。賛成の人、反対の人・・」 ー 子供の頃からいつも、これが学級会を締めくくる常套句で、賛成の多いほうに事が決定!・・ということになる。
 多数決で決める方が事は容易に運ぶし、より多くの人が納得しやすいだろうし、妥当なところに落ち着くのが殆どだろうと思う。いかにも(??)民主的・・ということにもなる。(民主的・・というのもほんとはよく解らないのだけれど・・)

 だが、必ずしも多数意見がいいのか・・というと、少数意見の方に"正解”があったりする場合も時にはあるからー要注意ーなのである。"悪貨が良貨を・・・”ということもあったりするし・・(ちょっと飛躍??)。

 いったい何を言いたいのか・・・というと・・、田中知事ー不信任が可決されるほど、何かそんなに悪政を働いたのかなーーということを実は言いたいのだ(らしい)。
 =・・日本の背骨に位置し、数多(あまた)の水源を擁する長野県に於いては、できる限り、コンクリートのダムを造るべきではない。・・=・・という『脱ダム宣言』。2001年2月20日の日付になっている。
 拍手!喝采!大賛成!・・・基本的にはそんな感じである。
 治水、利水、用水・・、水は貴重な資源であり、命の源でもあるけれど、また時には大災害をもたらしたりもする暴れもの。政治の場では"治水”−ということがやはり「命を守る」ことで最重要になるのだろう。
 でも、治水ーその目的で、小さな小川までもが三面コンクリートで固められて、魚も蛍も棲めなくなってしまった川が殆どになってしまった。それはやっぱりちょっと待って・・なのである。

 公共事業との絡みもあるらしい・・。今、土木関係の業者は仕事が減って、というより、ないという状況のようなことを聞いたりもする。公共事業見直し・・はいいことなのだけれど、一方で雇用の確保も重要な問題。
 下水道の事業も、田舎で車で行き来するほど離れている集落の汚水を、長い長いパイプを張り巡らして一箇所に集めて処理する・・というのもいかにも無駄なことのように思われるし、埋めたと思った道路をまたほじくり返して工事をしているのも、何で・・と思うのだが、仕事を生み出さなければならない状況というのも大変なことなのだろう・・。
 機械化され、コンピューター化され、ロボット化され・・人間あんまり要らなくなってしまうのは当然だもの大変だ・・。仕事は減るし、超高齢化社会も目の前だし、どうすんだろう・・。

 田中知事はいいことを言っていると思う。できればほんとにそうしてほしい・・というようなことをー。それに対して議員の多くは目先の現実で物を言ってる感じがするから、これはかみ合わないのは当然!? でももう少し議員の方も歩みよれないのかな・・とも思う。いったい今頃選挙なんか(?)やってるときなんでしょうか?

 変な話??、私は何処に居ても何か異邦人的な感覚、というか、「女三界に家なし」が実感で、多分何処で暮らしても同じーーというか、何処でも暮らせる。この長野県議会の件で、ーああ私は長野県人だっけーと改めて思ったりしているわけで・・。
 有機農業も少数派(今のところ!?)。ひょっとして(しなくても?)変りもんーーかも、世間一般からしたら・・。でもこれに関しては、少数派に甘んじていることの方が、精神衛生上(!?)すこぶるいい気がする。
 

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