反対、反対、反対   5月20日’03

 ほんとにいったい世の中どうなっているんですか――???
 人間いやなことからは目を逸らせたり考えないようにしたい・・ということは確かにあるだろうし、どうしようもないことはしょうがないじゃん・・みたいな諦めも、ひとつのの生きる知恵(?)かもしれない。実際今の世の中、目を逸らしたくもなる事ばかり・・。
 けれど―、ここはやっぱりしっかりと見きわめておかなければならないと思う。
 それでどうなる・・といえば、やっぱりどうしようもないのかもしれないけれど、目を逸らしている間にも現実は自分の身にも直接関わってくる事で、大変な(怖い)状況になっていこうとしている。(・・と感じる。)
 
 日本は世界で唯一の被爆国。「過ちは二度と繰り返しません」というヒロシマ・ナガサキの願いも虚しく、日本は(も)「戦争をしない国」から「戦争をする国」にする「有事関連三法案」が国会を通過しようとしている。アメリカの戦争にいつも付き従い巻き込まれますます戦争にかかわることになってしまおうとしている。アメリカの傘の下にいれば大丈夫―なんて思っていたらなんのことはない、戦争に巻き込まれる危険が一層増すということでしかないということなのだ。
 “有事”になれば、国民を強制動員します、自由も制限します――と・・・。そんな時代なんてもう来るはずがない――と思っていたら、そんな法律をまた作ろうとしている。
 戦争をするための法律なんて絶対にいやです。もう感情的にいやです。
 でも、どうすればいい・・?? 反対、反対、反対―――。声を上げる人がもっともっと多くなりますように・・・。

 巧妙(?)なのは、報道の自由なども制限し個人情報を個人で管理できなくなる(らしい)「個人情報保護法案」や、個人の尊重より愛国心や道徳心を養うようにするという「教育基本法」の改正(改悪)もセットになっていること。
 まだ50代なのに「俺はもう先に死ぬからいいけど――」なんて、苛立ちをどこに向けるすべもなく、冗談半分にある人が言っていたが、それこそこれからの若い人たちは、もっともっと自分の問題として考えて声を上げる時なのでは―。あきらめておとなしくしてる場合じゃないんじゃないの・・。攻められたら戦うしかないでしょう・・、日本は自分で守れないんだからアメリカに助けてもらうしかないでしょう・・・。なんて言ってる間に、世の中大変なことになってしまうんだから―。

 でもこの法案に賛成の人が53%もいるのだとか―。戦争を半ば肯定している人がこれだけいるってことなんでしょうか・・?大義名分があれば(どんなふうにも作られそう)戦争はしてもいいのだ・・と。この数字はまた怖い気がする。地球の人口が増えすぎるから人間同士で淘汰しようとでもしてるんだろうかいったい・・・・。

 SARSも怖いし、金融相がわざわざ(?)「今は金融危機ではない」などという状況も異常だし、ほんとに世の中どうなってしまうの・・。

 もうとにかくスピードを緩めてそれこそ“スロー”なペースで生きるしかないんじゃないだろうか・・。
 物はたっぷりでもうそんなに欲しいものはないのだから、消費することが基本の社会がおかしくなっていくのも不思議ではない!? やっぱり(?) 食べること=農業が基本になることが自然じゃないのだろうか。環境を持続させる方向での―。

 登山は引き返すのに勇気がいるのだとか。私たちも暮らし方を見直して、もうこの辺で立ち止まったり、あるところでは引き返す“勇気”も必要なのかもしれない。自戒も込めて――。
 
 
 
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