巨大地震・・    
3月18日’11


 
3月11日午後2時46分、マグニチュード9.0という史上最大級未曾有の巨大地震が東北地方太平洋沖で発生。その地震による巨大津波が沿岸を襲った。
 
「強かったけど大丈夫です。皆無事です。」・・仙台市の青葉区に住む妹からは発生2時間後すぐに携帯メールが届いた。米沢の実家は置き物が何個か落ちたけど大丈夫だった・・と。塩釜に住む友達は?仙台市宮城野区の野菜BOXのお客さんは?友達の旦那さんの実家は気仙沼・・大丈夫だったのかしら?仙台の姪の夫は実家が多賀城だけど、何とか皆避難したとのこと。福島市内に住むHさんは電話は通じないけれど、復活したPCメールで「何とか無事でした。死ぬかと思いました。」とのこと。

 今日までに亡くなられた方が6,548人、行方不明の方が1万354人に上るというまさに未曾有の大災害に言葉を失ってしまいます。発生からすでに1週間が過ぎました。自衛隊や救助援護隊の方々の必死の不明者の捜索が続けられています。避難所生活をされておられる方々も、物資や食糧、水、燃料なども不足する中、寒さの中で、助け合いながら不自由な生活を耐えています。

 長野県でも、新潟県に隣り合う栄村で大きな地震と被害があり、1,600人の方が避難所生活を余儀なくされていますが、ゆい農園のあるこの辺りは、少し揺れましたが全く被害もありませんでした。

 被災を免れた私たちができることは・・・。

 まず第一は、これから5年、10年という長い年月がかかる復興に向けて、経済を停滞させないこと・・。日々の暮らし、仕事を今まで通り、できれば以上に行うことだと思います。
 車山高原でペンションを経営なされている若い?ご夫婦から「大変なことが起こり、ガソリン規制などありますが、お客さんが来てくれるそうなので頑張って営業します」と、野菜のご注文を頂きました。関西のご出身なので神戸の震災も経験されていますが、なんだか嬉しくまた頼もしく感じました。
 あちらこちらの旅館やレストランなどでキャンセルが相次ぎ、これからの経営が大丈夫なんだろうか・・と心配になります。必要悪の部分もあるかもですが、「金」が動くことが経済を活性化する必要条件なのではと思います。
 友達の長男が26日に結婚式を控えていて、「どうしようか迷っている・・」というので、「そんなに派手にやるのでなければ祝ってあげればいいじゃないの・・」と言いました。被災に遭われている方を思えば、自粛するのが当たり前と思うのも当然ではありますが、日々の暮らしをいつものように普通に行うことの方が、あえてこの時期だからこそ大切なことと思います。(・・でも、普通とはいえ、無駄な電気やエネルギーを消費しないことはいつでも大事なことです。)

 
そしてできることは義援金。寄付金と同額を拠出して義援金が2倍になるというある企業もあるようです。
 全く無関係の口座に振り込ませようとする義援金詐欺や、事務費などに回り全額が被災地に届かないようなところもあるみたいなので、義援金の送り先はよく検討した方がいいようです。
 ゆい農園では、「日本赤十字社」に郵便局の窓口で送りました。拓実とまな美が結婚の際にたくさんの方からお祝いを頂きましたので、その中の相当な額を。また、計画停電になるというまな美の厚木の実家の旅館に発電機を送ろうかということで用意したものが、「なんとかなりそうだから・・」ということで浮いた分も合わせて送らせて頂きました。

 物資は、長野県が受け入れ窓口を設けましたので、ご近所などにも声をかけて持って来ていただき、毛布、ボックスティッシュ、生理用品、トイレットペーパー、マスク、乾電池、ホッカイロなど車のトランクと座席にも積んで佐久市内の合同庁舎の受け入れ窓口に届けました。

 拓実が看護師の資格を持っているので、ボランティアの登録を済ませてきたとのことでした。これから避難生活が長期化すれば身体に変調をきたす人が多くなるかもしれません。少しでも役に立てるのなら現地に行って行動することになるかもしれません。その時は、残りの我々が野菜作りに一層がんばらなくてはなりません。

 巨大地震、大津波・・・。それでは終わらずに、福島第一原発での爆発と放射能漏れ事故。地震と津波のあるこの国の海岸線で、想定外のことが起きたから・・では済まない原子炉の事故。プルトニウムの半減期は24,000年だそう。強い放射能を持ち、その名プルートー(地獄の神)の通り大変な物質で、ダイオキシンと並んで人類が創りだしてしまった最悪の物質の一つだそうだ。原子炉内で出来てしまうプルト二ウム。その処理に困って・・・プルサーマル計画だとかなんだとか・・・。いったい人間が制御不可能なことに手を付け、結局手に負えなくなっているのではないんだろうか? どうして安全だ、クリーンだ、などと言えるんだろうか―。これからの次の世代にあまりにも過酷な付けを負わせるような、「命」と引換えのような原発はやはりNOです。グローバルな自由貿易の中で、ウランも輸入割り当てが決まっているのだとか耳にはさんだりしますが、いったい貿易経済は何が優先されているのでしょうか?(なんだかカッカしてきました) 何にもまして優先されなければならないことは絶対に「命」です。
 地域経済の維持も問題です。原発は補助金と引換えのように過疎の地域が受け入れるようなところがあるようです。
 耕作放棄地で農業で生きていかれるようにそこに補助金を出せば若者も住み着き、牽いては活性化につながっていくのでは?人はなんだかんだ言っても?食べなければ生きていけないのですから・・。

 ともあれ無駄な電気は消して、いつでも昼間のように明るくしないで、早寝早起きをして、歩けるところは歩き、また自転車で、多少の不便さは慣れればそれが当たり前になるはずです。ベランダにでも置ける太陽光発電機などが発明されたらいいですね。

 節電と日々の生活やるべきことをしっかりと―でやっていきましょう。


   
 
 


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