暖かい・・・そして選挙  11月13日’03

 暖かい―。ほんとに11月なの???状態。 例年なら標高1000mのここら辺は、11月というこの時季は、連日朝方は氷点下に近くなり、真っ白に霜が降りているというのがほぼ毎日のことなのである。何しろ10月にじゃが芋掘りをしていたら雪が舞ってきた・・・ということもあったぐらいなのである。
 寒いのは苦手だし、いっそ冬眠したいと思うほどだから、暖かいのはそれはもう歓迎!なのだけれど、こう暖かいと、ひょっとしておかしい??と思ったりしないでもない。
 そういえば先日行ってきた新潟の能生の旅館のご主人も「最近はこの辺では漁れない南の海の魚が漁れる―」と言っていた。(ちなみに能生は望月と交流があるということもあり、それこそ鯛や平目や貝やカ二・・・等等の山盛りのお刺身。おまけにどこでも食べられるものではないアンコウの肝のお刺身まで食べ放題で頂き感激でした。)
 それでも「一雨一度」の時季。寒さが一気に来てもおかしくはない。今のうちに収穫作業を急がなくては―。大豆の脱穀は終わった。今長芋の掘り取りを急ピッチ
!?でやっているところだ。
 つるべ落としの秋の陽はたちまち落ちる。「つるべ落とし」――正に言いえて妙なのだが、今は「つるべ」がほとんど見当たらない。「つるべい落とし」と言って「そりゃあ落語家だろう―」といった笑い話のようなこともあるらしい。「つるべ」はなく知る人も少なくなっているだろうけれど、やっぱり秋の陽は「つるべ落とし」。                           <ここまで11/5頃記>

 暖かい―と思っていたら、やはりこの時季、ここ2〜3日気温がグンと下がって寒い。それでも雨模様なので、朝方真っ白に霜が降りているというふうではない。
 「カエルはもう冬眠したのかしらね・・・?」
 「そういえばあまり見かけなくなったね・・・・」
 「もう冬眠したのかもよ。見るからに寒そうだもんね、毛もないし―」 これは連さんとの会話。

 先日9日の衆議院議員総選挙の日は、回り番で回ってくる部落の保健補導員の‘役’をやっている関係で、投票立会人ということになり、一日中朝7時から夜8時まで缶詰状態で座り詰めだった。そこの投票所の有権者は188人(たしか?)で、投票も家族一緒に来たりするので、投票にだれも来ない時間の方が長い。一緒に座る人が同じ有機農業をやっている人だったのでちょっと情報交換?したり、内緒?で(と言う割にはどうどうと―)持ち込んだ本を読んだり、お茶を入れたり・・・けっこうなんだかんだしながら、長〜い一日がようやく過ぎた。
 結局、投票に来た人は97人(だったかな?)。不在者投票の11票を加えて108票(と言っていたと思う)で、投票率は57%(たしかその位・・)。町議選町長選などの身近な選挙では90%を超えるのと比べれば随分の差だ。
 全体でも投票率59%そこそこらしい。半分近くの人が投票しなくて、それでも決まってしまうんだな・・、などと思ったりする。二大政党とか喧伝?されて、しかも大政党に有利な小選挙区制、勝った―とか言っても、殆どの人が無関心だったり政治を信頼できなかったりしてると言えるのだろうから、白けるような虚しいような・・、就職浪人の若い人があふれ、職に就けてもリストラでいつ職を失うかわからず、日々の生活と将来にさえも不安を感じるような昨今をみれば、何か割り切れないような・・・そんな気がしてしまう。
 なんだか時代がずいぶん変わってしまったような気がする。(なんてまたそんな年・・??)
 ますます生き難い世の中になぞゆめゆめなりませんように―。戦場で若者が次々と死んでいく・・などという時代になりませんように―。環境破壊、異常気象で食糧難などということがおきませんように―。
 暗い、暗い――などという声も聞こえてきそうだけれど、現実は直視しなくちゃ―!!??・・
。だいたい、暗い=悪いこと、明るい=良いこと・・・・っていう図式がおかしいんじゃないのかな・・??(おっとっとちょっと脱線かな・・)
 なにしろ、なんだかわからない流れに流されて変な方向に行きませんことを願って、せめてやっぱり選挙は行った方がいいと思います・・ョ。


 

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