ソウルへの旅   1月25日’09


 早い!! いつもながら・・とにかくやっぱり早い! 年が明けてもう‘25日’も過ぎてしまった・・ではないか!!??  過ぎてしまえば早い―ということもあるけれど・・これもやはり?歳のせいでもあるのであるのか・・いやいや何でも歳のせい―にしてしまったのではちょっと按配がよくないだろう・・。あれもしなければこれもしなければ・・がいつも頭にあって時間に追われている感じを緩和させて、気持ちに少しはゆとりを持てればいいな―と思う。ゆとり=ダラダラ・・ではなく、それなりには自分をコントロール!?して時間をうまく使う・・ということなんだろう・・ナ・・・・とも思う。・・のだが、思うようにはなかなかいかないのが世の常!? まあそれもいいか――というところで・・何だかよく分からなくなってきたけれど、心がけはしておきましょう・・というところでしょうか・・。あ、分かりました。もう― ではなく、まだ― と思えばいいんだ。何だ・・・。
 
 ・・・というところで・・ということでもないですが(あるのか?)、娘の「韓国へ行かない?」の誘いで、暮れの27日から30日まで韓国ソウルに旅をしてきた。息子ばかり4人の友達に「娘さんと行けるなんていいわね〜」 誘いがあったのは9月。その時点で暮れの韓国旅行の予約は殆どが満席だったが、何とか空きを探して申し込む。往復の航空券、ソウルのホテル宿泊がセットで現地は自由行動。―これが一番いい。旅行会社への支払いは代金35000円+燃料サーチャージ、空港使用料など45000円也。まとまった旅は2001年やはり娘と行った上海、南京、蘇州への旅以来。旅は行く前もまた楽しい。
 12月26日に一年の最終出荷を終え、翌日昼に車で羽田飛行場へといざ!?出発。旅立ちはいつでも心がはずみワクワク気分。これも旅のよさ。
 羽田が19:35分発の飛行機なのでちょっと早いかなと思うが、途中ハプニングがないとも限らないので早めに・・。上信越道、首都高速・・で、やはり早い。4時前には羽田に到着。首都高は初体験・・携帯の娘のナビで何とか行けたが、初心者にはまるで迷路!銀座、丸の内などのビル街を走り抜けるのは爽快―ではあったがどこかしら不思議の国の・・のような感じを体感!。

 ソウル金浦空港へ20時頃に到着。途端にハングル文字が溢れやはり異国情緒(あたりまえ)。漢江沿いに美しい夜景を眺めながら、韓国旅行代理店の、小柄でエネルギッシュな金美賢さんの案内でホテルに。申し込んだ旅行会社の都合でホテルが変更になり、8ヶ所ぐらいのホテルにお客さんを送り届けながら、最後に私と娘が泊まるホテルに着いたのは日が変わろうとしてる時刻。
 翌日は旅行会社と提携してるのでしょう(そうしないと向こうも商売だし、日本人はいいお客さんでしょうから・・)・・午前中はロッテ免税店(ロッテは韓国の人が日本で始めて次に韓国で始めたとか・・それにしてもこちらが本家かと間違うほどホテルから百貨店から韓国のロッテは大きい)、新羅免税店に案内され、その後石焼きビビンバの昼食が付く。辛い熱いでフーフー言いながら結構なボリュームをたいらげる。辛いのはそんなに苦手というわけではない。
 ちょうどウォン安円高で、一万円が14万ウォンほどだったので、お買い得の時期だったのかもしれないが、昼食の時、隣り合わせた若いご夫婦に聞いたら「口紅を買っただけ―」とのこと。いろいろと見て回るのは楽しいし目の保養!?にもなるのでいいのだが、結構皆さんそれなりに財布の紐はしっかりのようだったのでは―。私は誕生石のアメジストが韓国の特産と聞き(知らなかった・・)、ブレスレッドと小さなペンダントを記念!?に買う。4万ウォン(約2800円)也。娘は例の?BBクリームを買う。景品の何とか石けんと何とかパックをしっかりとゲットし買ったのは結局これだけ―。短期間の旅行に良さげな何とかブランドのバッグが一万円位であり迷ったがやはりここは押さえる。
 午後は人も物も溢れんばかりの南大門市場(ナムデムンシジャン)を見て歩く。南大門は火災で現在復元工事中。免税店で買わなかった同じようなバッグをノーブランドで1万5千W(約1000円)で買う。なんともはや慎ましいことよ・・でもこれで十分なのだ。他に靴下2足2000W(140円)。「自然塩で‘にこにこ海苔’(の割引券を持っていた)より安いよ」という人のよさそうなおじさんの店のを試食―確かにあまり塩辛くなく美味しい!・・の韓国海苔をまとめ買い4万W(2800円)。買い物もまた楽し。ちょっと日本語が分かる人は、なかに「どんだけ〜」とか「なんもいえね〜」とか言う人がいるのには笑わされた。
 そこから景福宮(キョンボックン)まで歩く(なにせとにかく歩くのが私たちの旅―。景色や町並み道行く人をながめながら歩くのがいいのだ―)。壮大な朝鮮王朝時代の宮殿(日本がかつて随分破壊したらしいが、復元されたとか)に驚き圧倒される。そこからまたその前で売っていたさつま芋チップのようなものを2000W(140円)で買いつまみながら仁寺洞(インサドン)まで歩く。ここはまたいろいろな雑貨や陶器店など、ヘ〜というような楽しい店が並んでいる。韓紙を使い竹が墨で大雑把!?に描かれた小さめな掛け軸を買う。30000W(2100円)。ただほんの飾りとして―。夕方近く立食の屋台で皆が食べてるのがとても美味しそうなので、夕食前だがついトッポッキをいただく。2500W(170円ほど)で二人でお腹がいっぱいになりそう。女性が取り仕切り、傍でだんなさんらしき男性が手伝って?いた。
 夜はせっかく!?だから、韓国式サウナ、汗蒸幕(ハンジュンマク)、チムジルハンと薬草風呂、アカスリ&マッサージを体験。指圧とかヨモギ煙浴とかなんだとかかんだとかいろいろとオプションの説明をしてくれるが、基本コースで十分(二人で10万W 1万円 送迎付き)なので、それだけというと一瞬「何だ儲からない客だ」のような表情に・・。気のせい? 客は殆ど日本人。サウナに入り、中年ほどの女性が丹念にアカスリとオイルマッサージをしてくれる。やはりけっこういいかも・・です。夜はコラーゲンたっぷりのはずのサムゲタンを食べる。出てくるというか付いてくる白菜、大根のキムチはそれぞれにやはりいろいろな味。つまむ道具とハサミで客が適当に切って食べるのには驚いたというか、これはこれで合理的・・と思ったりする。タクシーでホテルに。初乗りが120円ほどなのでけっこう走っても4000W〜 300円位・・・安い!!
 翌日(29日)はホテルであわび粥(チョンボッチュ)とかの朝食を頂き、タクシーでソウル駅に。一般のタクシーの運転手は本当に見事に!?ハングルしか話さない。「ソウルステーション」はさすがに?解ってくれたが・・。
 切符を買うのに、日本と違い窓口が主。ハングルがまったくもって分からないから、自動切符売り場(と言うの?)を見つけ、なんとか英語表示で水原(スウォン)までの乗車券を購入。ソウルからは約一時間。4000Wと9000Wの電車があり、9000Wは高いし(と思ったが考えたら?650円位だ)4000Wの方が早く出るようだから・・とそれを購入。乗車券、特急券などと分かれてないようだ。・・改札口が分からない・・案内所のようなところで聞くとすぐそばだった。・・・が人もいないし、切符を入れるような機械はあるが作動してない。結局素通りである。これはビックリ。日本では到底考えられない。ホームがここでいいのか・・日本のように親切な表示はあまりない。切符を見せてそこにいる人に聞くと、ここでいい―ようなふうなことをいうのでそこで電車を待つ。ソウル駅を出ると結構郊外までマンション(韓国ではアパートというらしい)の建設が行われていた。
 水田風景などを車窓から眺めながら小一時間。水原駅に着く。ここでも改札素通り。キセルができる??しないけど・・・。けっこう大きな駅で、観光に力を入れてるのが分かる立派な観光案内所が駅の傍にあり、もちろん?日本語が通じる。タクシーもいいが、ここはバスにも乗ってみようと、水原華城(スウォンファソン)に行くバス乗り場の番号を書いた紙をもらう。バスは1000W(70円ほど)均一。ワンマンバスなので乗る時に払う。何だか申し訳ないほど安い・・というか・・。
 15分ほどで目指す水原華城のある八達門に。降りる場所を間違えないで良かった―。他に地図を持った日本人観光客らしき人がいてその方たちも降りたので、ここだな・・と・・。水路沿いに並ぶ八達門市場を眺めながら(ここは野菜などがけっこう並びこれはこれでまたおもしろい)、途中方向転換で水原華城まで露地裏のようなところも歩いてたどり着く。これもまた広大で見事な建物。ドラマ「チャングムの誓い」のロケにも使われたとのこと。カルビの発祥地ということで、お昼時ちょうどいい店がありカルビの味を満喫。美味しかった。これも焼いたのをつまんでハサミで切り分けてくれる。ハサミで切る・・がいい・・な。回りに15皿もあろうかというキムチやらおひたしやらサラダやらチヂミやら・・をズラーッと並べてくれる。二人で56000W(4000円ほど)だから韓国ではやや高級なのか・・・な??
 昼過ぎは雪混じりの雨で寒くなる。やはり改札素通りでソウルに戻り、東大門市場に。今度は地下鉄も乗らなくては・・と地下鉄の駅に。市内ならほとんど1000W(約70円)。ここはさすがに券を機械に入れて通る。
 高架道をなくし復元しその姿を現したという清渓川(チョンゲチョン)には川辺を散策する人の姿が―。川のほとりが氷り付いていた。ここは布地の問屋街が多いらしい。乾物を並べた通りもあった。こんなに同じようなものを扱う店が並んで商売が成立つのかしら・・などといらぬ心配をしてしまう。パッチワークのマットが5000W(約350円)。すみませんこんな安く買って・・みたいにもなりそう・・。

 ・・・・と書いていると限がなくなってしまいそう。・・・とにかく・・?旅はいい。今回の旅でソウルが、韓国が身近に感じられる。東京より人口密度が高いというソウルは人も車もあふれんばかり。ここでもそれなりにたくましい人々の生活があった。そしてなぜかどこか懐かしいような雰囲気を感じた。名所旧跡を回る旅よりも、行き当たりばったりにその街の空気を味わい、住んで生活する人たちの息づかいを感じる旅がいい。時には疲れた心を癒す旅であったり・・。
 さあこれからまた現実の生活が始まる。旅から帰ったときの‘祭りの後’はちょっと尾を引いたりもするけれど、楽しんできた分、また頑張っていきましょう―!


 ―2009年1月20日。バラク・オバマアメリカ合衆国新大統領の就任。47歳。世界中の多くの人々の熱狂?、歓迎、期待を、一身に背負って、歴史上に輝くオバマ新大統領の誕生。その勇気と意志と強い精神力と体力と人間性をもってして大統領に。でもいかに選りすぐれたすばらしいリーダーであっても、一人では理想を実現することは困難であろうと思う。世界中のどれだけ多くの人が就任の演説にもあった“責任”を自覚して行動に活かせるか・・ということも問われているのでは・・・と、そんなことを思ったりもなのですが・・。これからどんなふうにチェンジしていくのでしょうかしら・・とやはり期待せずにはいられない・・というところです。
 

 

                                               HOME  「気まぐれなエッセー」トップに戻る