炎暑のウグイス   8月25日’07


 ナンとナンと今日も鳴きました。何が?―――ナンとナンとウグイス!がです。
 たぶんこの前に聞いたのは8月16日・・。いくらなんでももう鳴かないだろう・・と思っていたら、朝の畑で草取りを始めて小一時間、200mほど離れたこんもりとした林の方から“ホ〜ホケキョ!” なんだか私のために鳴いてくれているかのように勝手に嬉しくなったりしたりして―。8月の某日にはすぐ傍の庭の木で鳴いているので帰ってきていた長男がウグイスの姿を探そうとしきりに上を向いていた。声はすれども・・。

 
 5年ほど前にウグイスの鳴き声が聞こえないーいったいどこへ行ったの・・??というようなことを書いたのですが、今年はそのウグイスの声を春からずいぶんと楽しませてもらっている。春から初夏にかけてはカッコーとの競演にいつもながら聞き惚れ(!?)てしまうのですが、今年はまたこの猛暑の炎天の真夏に蝉の声(殆どはエゾゼミ。ほんとにたまにミンミンゼミ。)と一緒に“ホ〜ホケキョ”の鳴き声が、畑で作業しているすぐそこで、右からと思えば左からという感じでそれはもう一生懸命にさえずるのが聞こえてくる。それでも今日はもう鳴かないだろう・・と思いながらも期待したりして・・それがまた今日(8/25)のさえずりである。
 
 ここはもうせっかくだから?ネットで調べてみると・・、

 ――ウグイスは「春告げ鳥」と呼ぶことがあるように、早春、繁殖地へ移動する途中に、人家の庭先や公園でさえずり始めます。実際には春にだけさえずるわけではなく、繁殖地では渡来してから渡去するまでの長い間、場所によっては8月中旬までさえずっています。・・・・ウグイスがさえずるのは、もちろん繁殖のためです。・・・・子育ての時期をエサの豊富な時期に合わせるためには、作業開始の時期を早めに決める必要があります。・・・・ウグイスは体内時計を持っていて、これを使って、脳の中の日の長さを感じる装置をコントロールしています。・・・・日の長さが、およそ12時間半を超えると、日の長さを感じる装置のスイッチがオンになり、これがからだの生理状態をコントロールしている装置に伝えられ、ホルモンの分泌が始まります。――(四季のいきもの前線調査

 そうか(ガッカリ・・??)―8月中旬頃まで鳴くことも、そんなに珍しい・・ということではないのだ。
 それでもここ長者原(標高1000m)では、確かではない記憶によれば、今までこの時季にウグイスの声は聞いたことがないように思う。
 ――植物や動物の状態が季節によって変化する現象を生物季節現象と言い、その現象の観測を「生物季節観測」と言います。――(四季のいきもの前線調査)
 それでもこの“生物季節観測”からいえば、この時季にウグイスが鳴く現象を何かしら説明付けができるのでしょうかしら?
 例年とちょっと違うといえば、この夏は全国的に猛暑だということ(ラニーニャ現象だとか)。
 でもここ長者原に関しては、私の感覚では、それはやはり畑で作業していればサウナ状態で全身汗ビッショリ目に汗が染みて痛かったりするけれど、それでもいつもの年もこうなのではという感じで特別暑いのかな?という感覚。強いてあげれば暑さが長く続いているかな・・・。居ながらにして避暑地のようなところなので・・暑い(今年は熱いと言った方がいいとか・・)所の方には申訳けないようですが・・・。
 せっかくなので?記録(厳密に正確とは言えないけれど気温と天気)を参考にしてみると、やはり!?30度を越える日が長者原でも多くなっているようだ。・・・ということは・・・・・。
 ウグイスがまだ鳴いているということは、ひょっとして暑い日暖かい日がこの先続くということなのかしら・・??8月25日――旧暦では7月13日です。


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